XAFS実験の流れ

PFに出発する前に

試料の準備

試料はすぐに測定が可能な状態で持ち込んでください。ある程度はPFの化学試料準備室でも可能ですが、当日バタバタすると測定に集中できない恐れがあります。

試料の調整方法については別ページにまとめていますのでそちらを参照してください。
XAFS測定用試料の作成

持ち物の確認

忘れてはいけないもの

  • 試料
  • 個人線量計
  • 化学薬品等持ち込み届(安全担当者より送付されたもの)
  • PF安全講習合格証(事前に済ませた場合、同一年度2回目以降の場合)

あると便利なもの

  • 予備の試料(粉末など整形していないもの)
  • 試料調製セット(乳鉢、薬さじ、ピンセット、試料バッグ)
  • テープ(3M スコッチ メンディングテープを推奨)
  • X線感光紙・感光フィルム(Gafchromicfilm RT-QA2-111が使いやすいです)
  • 錠剤成型用金型(3万円程度で売っている熱プレス機用金型が利用できます)

PFに到着したら

放射線安全講習とユーザーカードの受け取り

PF研究棟の入り口から入り、PF光源棟実験ホールの入り口を目指してください。休日や早朝、深夜はPF研究棟の入り口が施錠されています。ユーザーカードを受け取っている方はカードリーダーにユーザーカードを通して解錠してください。まだユーザーカードを受け取っていない人はPF研究棟1階入り口(自転車置き場のところ)の横にある内線電話にて監視員室に連絡し「実験に来た」と伝えてください。

PF光源棟実験ホールの入り口の横に「監視員室」がありますので、ここで所属機関で貸与された「個人線量計」と「PF安全講習合格証」を提出します。その際、使用するビームラインがPFなのかPF-ARなのかを申告してください(PFとPF-ARはユーザーカードが異なるため)。その後、指示に従って「放射線安全講習ビデオ」を視聴してください(同一年度2回目以降は不要)。視聴が終わり、監視員室に戻ればユーザーカードとOSLバッジが貸与されます。貸与されたOSLバッジと所属機関で貸与された個人線量計は2つとも装着してください。

使用するビームラインの確認

実験ホールの入り口でユーザーカードをカードリーダーにタッチすることで実験ホールへ入域できます(放射線管理区域の扉は非接触式カードリーダーです)。なお、ユーザーカードは建物入口の鍵を兼ねています。夜間などはカードリーダーにスキャンしてください(建物入口は磁気ストライプ式カードリーダーです)。

実験ホール入って正面にあるのがBL-12です。BL-1~11と27、28は向かって左方向、BL-13~20は右方向です。前日など時間のある時に、ビームラインを見ておくとよいでしょう。ただし、ほかのユーザーが実験していることがほとんどですので、見学する場合はユーザーに一声かけてください。(産業利用の場合は見学を遠慮いただく場合があります)

ビームラインに到着したら

ビームタイムの開始時間になったら(理想的には5分ぐらい前)、ビームラインに入ってください。もし、前ユーザーが残っていたら、何か引き継ぎ事項がないか確認してください。ユーザーがすでに帰ってしまっている場合は、ビームラインにおいてあるログブックの最新のページを確認し、引き継ぎ事項がないか確認してください。

まず、持参した「化学薬品等持ち込み届」をビームライン後方(通路を挟んで壁側)にあるホワイトボードに掲示します。

つぎに、ビームラインのPCから「実験情報管理システム(http://pf-userexp.kek.jp/:所内限定アクセス)」にアクセスし、緊急連絡先などの情報を必ず入力してください。 ※個人情報保護の観点からホワイトボードへの記入は廃止になりました。

ビームラインには「ログブック」が置いてありますので、実験の日付と実験参加者を記入します。実験中、ログブックにはビームラインの設定を変更した場合(例えば、エネルギー校正を行った、スリットの開口を変更したなど)に記入を行ってください。一方でどんな試料を測定したかなどは記入する必要はありません。

XAFS実験の実施

通常のXAFS実験は特に難しい操作はありませんのが、経験の浅い方、久しぶりにXAFS実験を行う方はビームラインスタッフにサポートを要請してください。実験の数日前までに連絡いただければスムーズに対応できます。

基本的な実験手順

基本となる実験の手順を別ページにまとめましたのでこちらを参照ください。
基本的なXAFS測定

トラブルが発生した場合

火災の発生

火災を発見した場合は、大声で付近の人に知らせるとともに警備員(内線3399)および運転当番(内線4209)に連絡し、ビームダンプボタンを引いて下 さい。
状況にもよりますが、一人での消火活動は危険です。基本的には現場から安全に待避することを最優先してください。避難後は、運転当番あるいはスタッフの指示に従って下さい。

救急の要請

救急の場合は、警備員(内線3399)および運転当番(内線4209)に連絡して下さい。警備員が救急車の出動を要請します。
救護者の安全が確保できるこ とを確認して、傷病者へ適切な処置を行って下さい。救急車を必要としない軽微な怪我の場合でも、運転当番には連絡して下さい。

避難が必要な時

火災、地震の際の避難場所は、PF地区は研究棟脇の「PF駐車場脇広場」、PF-AR地区は「PF-AR東側広場」、共同利用宿舎付近は「宿泊施設駐車場脇広場」となっています。
自分の実験グループの安否を避難場所のスタッフに連絡して下さい。
各実験ステーションには「高エネルギー加速器研究機構防災マニュアル」が常備されていますので、参照して下さい。

Disturb、Dumpの場合

ビームラインの安全システムに異常が発生した場合には、インターロックシステムからアラームが鳴り、自動的にビームシャッターが閉じられます。場合によっては加速器が緊急停止します。ビームラインのステーションコントローラーに「Disturb」もしくは「Dump」のランプがついている場合はそのビームラインが異常の原因ですので運転当番(PHS4209)に連絡してください。この時、運転当番が来るまではステーションコントローラやビームラインには触らず、現状を維持してください。

ビームラインでアラームが発生していないにもかかわらずビームシャッターが自動的に閉じて開けられなくなった場合は、他のビームラインや加速器のそのものの異常が原因と考えられます。実験ホールにアナウンスが入りますのでよく聞いて対応してください。アナウンスが聞き取れなかった場合や、しばらく待ってもアナウンスがない場合は運転当番(PHS4209)に連絡してください。

上記以外のトラブルが発生した場合

実験の最中にトラブルが発生した場合は、平日の日中(9:00~18:00)であればビームラインスタッフに直接連絡してください。ビームラインにある内線電話から4桁のPHS番号を直接ダイヤルしてください。ご自身の携帯電話など外線から呼び出す場合は、029-864-5200にダイヤルし、音声案内の後にPHS番号をプッシュしてください。ビームラインスタッフの連絡先はこちらで確認できます。
BLスタッフ

ビームラインスタッフと連絡が取れない時や、休日、夜間は運転当番(PHS4209)に連絡してください。運転当番を呼んでも解決できない場合には、「pfxafshelp@gmail.com」までメールで連絡ください。ただし、これは即時の対応を保証するものではありませんので、タイミングによってはビームタイム終了まで問題が解決されない場合もあります。

実験の終了後

後片付けと引き継ぎ

実験が終了したら、ビームラインを元の状態に戻してください。持ち込んだものはすべて持ち帰ることが原則です。もし、机や実験ハッチ内を汚してしまった場合は清掃を行ってください。次のユーザーに連絡する必要がある場合は、ログブックに詳細を記入して引き継いでください。

ビームタイム利用報告書の提出

ビームタイムが終了したら、「ビームタイム利用報告書」をオンラインフォームから提出していただきます。リング運転トラブルなどで割り当てられたビームタイムが削れてしまった場合などは該当箇所に記入してください。また、PFでの実験全般に関してご意見がありましたら何でも記入いただいて結構です(宿舎や食堂に関することや、実験環境の改善提案など)。記入いただいた利用報告書はすべてビームライン担当者と施設運営部門が確認しており、必要であれば関係部署と連携して対応いたします。
「ビームタイム利用報告書」オンラインフォーム