産業利用について

産業利用の種類

PFでは産業利用目的での放射光利用も受け付けています。いくつかの利用方法を用意しており、目的にあった利用方法を選択していただくことになります。
PFの産業利用

利用の申し込みやお問い合わせは、 フォトンファクトリー利用相談窓口 pfexconsult[at]pfiqst.kek.jp もしくはビームライン担当者に直接お問い合わせください。

1.施設利用(一般/試行/優先)

ビームタイム(マシンタイム)を購入していただき、その時間内において実験を行っていただくプランです。得られた成果は非公開にできます。通常の実験が実施できるようにビームラインの準備はビームラインスタッフが行いますが、実験や解析のお手伝いは原則サポートいたしませんので、ご自身で行っていただくことになります。

オプションとしてコンサルタント業務、測定解析補助指導業務 、代行測定業務を付けることができます。代行測定に関しては本ページに詳細がありますので参照ください。

一般施設利用

得に指定の無い場合は一般施設利用となります。

  • ¥28,600/1時間 (通常のビームライン)
  • ¥57,200/1時間 (アンジュレータを光源とする高性能ビームライン)
    2022年4月料金改定

試行施設利用

初めて放射光実験をされるユーザーの場合は試行実験として低価格で利用できます。

  • ¥15,400/1時間 (通常のビームライン)
  • ¥30,800/1時間 (アンジュレータを光源とする高性能ビームライン)
    2022年4月料金改定

優先施設利用

国又は国が所管する機関のプロジェクト(科研費研究含む)で採択された研究課題の場合は優先施設利用として低価格で利用できます。

  • ¥15,400/1時間 (通常のビームライン)
  • ¥30,800/1時間 (アンジュレータを光源とする高性能ビームライン)
    2022年4月料金改定

2.共同研究

KEKの職員と民間の研究者が共通の課題に対して対等の立場で取り組む研究契約です。成果は基本的に公開で、 契約内容によりますが、基本は得られた知見はKEKと共有することになります。
共同研究の場合には1名以上を共同研究研究員として登録していただくことになります。その際に研究料*を納付していただきます。(*研究料に関しては担当者にお問い合わせください)

共同研究契約は最大1年間で、年度ごとに更新が必要です。
ビームタイムの確保や実験設備の準備は共同研究契約を結んだKEKの職員が中心となって行います。実験の実行や解析は共同作業となります。

共同研究を実施するには双方の研究者の合意が必要となりますので、直接研究者とコンタクトを取って、実施するかどうかを決定してください。

代行測定オプション

硬X線XAFSビームラインでは代行測定制度が利用可能です。
「一般施設利用」制度に「代行測定」オプションを付加するという形での運用となります。
利用対象者は、民間企業・大学・国研等、所属を問いません(料金は同一です)。
詳細につきましては下記の案内をご覧下さい。測定代行制度に関するお問い合わせおよびお申し込みの相談はビームライン担当者にご連絡ください。

対象ビームライン・測定手法

  • PF BL-12C
  • 透過法限定(QuickScanを基本とします)
  • 対応エネルギー範囲:4~22keV
    (K吸収端:Ca~Mo、L吸収端:Sn~)
  • 測定パラメータは事前に相談

受け入れ可能試料

  • 透過法で測定可能な状態の試料をKEKに送付
    試料の返却は宅配便(原則着払い)です
  • 試料の調製は利用者の責任によって行って下さい
    ※施設側では試料の再調製などは行いません
  • 容易にビームラインに設置できない試料は不可
    ペレットや薄片を推奨します(ポリ袋封入やスライドマウントに固定してあると破損しにくいです)
  • 毒物・劇物は測定可能ですが事前にご相談ください
    核燃料物質・RIについては測定できません

測定可能試料数

  • ビームタイムは1時間単位での利用申請となります
  • ビームタイムのうち光学系調整等に必要な時間(10分程度)を除いた時間が測定に利用可能な時間です
  • 標準的なパラメータの場合、EXAFS測定に必要な時間はQuickScanで5分程度です
  • 測定の個数や順番(優先順位)については事前に担当者と相談

利用料金

  • 50,000円/時間:KEKの定める「放射光科学研究施設利用要項」別表 に基づきます
    (上記に加えて施設利用料金:28,600円が別途必要です)
  • 申し込みは1時間単位となります

測定のタイミングについて

  • 各運転期間の特定日に測定代行の時間を確保します
  • 先着順で受け付け、確保時間をオーバーした場合は次期の運転への案内となります
    (申込時にすでに確保されたビームタイムが過ぎていた場合も同様)
  • 事務手続きの関係上、測定日の2週間前までに利用希望の連絡をして下さい

代行測定実施可能日

  • 産促日を含む留保BT
    (ビームタイム配分カレンダーを参照ください)

利用希望の連絡先・お問い合わせ

  • 利用相談窓口 pfexconsult[at]pfiqst.kek.jp
  • ビームライン担当者