はじめに
ここで公開しているソフトウェアは放射光共同利用者の研究において自由にお使いいただけます。
バグを発見された場合や、機能向上にご協力いただける方はPF仁谷までご連絡ください。
実験補助ソフトウェア
プログラミング言語はMicrosoft VB.NetおよびC#.Netですので、対応するMicrosoft .NET Frameworkが必要です。こちらからダウンロードできます。WineやMonoを利用すればLinuxなどでも動作します。
※ソフトによって要求されるバージョンが異なります。実行時のメッセージでご確認ください。
マニュアルが存在するものはZIPファイルの中に同梱しています。
PFXAFS-PrintApp
9809仕様のXAFSデータをプリントするためのソフトウェア
(Windows用 .Net8ランタイム(無料)が必要です)
PFXAFS-DataConverter
2023年10月以降のPFXAFSで測定したデータを
旧来のソフトウェア(REX2000/Athena)で読み込めるファイル形式に変換するプログラム
(Windows用 .Net6ランタイム(無料)が必要です)
DSP DataReconstructor
MSSDで測定したバイナリデータ(MCA/DSP)から
XAFSスペクトルを再構成するプログラム※7SDD対応版
(MSSD Data Converterの機能も含みます)
DXAFS FileDivider
PF-AR NW2AでのDXAFS測定において、
フォトダイオードアレイ(PDA)を使用して得られた時分割データを、
PDAのチャンネルからX線エネルギーに変換し、
時間(sampling time)ごとの個別データとして保存することができます。
EtoA Converter
光のエネルギーとモノクロメータの角度を相互に計算するソフトウェア。
分光結晶はSi(111):d=3.13551, Si(311):d=1.63747, Si(511):d=1.04517
がプリセットされている。(ユーザーによる入力も可能)
QXAFS File Converter
QuickXAFS測定モードで測定したデータを処理するためのソフトウェア。
主な機能はファイル形式変換、スムージング、エネルギー補完です。
単一のファイルを処理するプログラムと
複数のファイルを処理するプログラムがあります。
MSSD Deadtime Correct
多素子SSDを用いて測定したXAFSデータの数え落とし補正を行うソフトウェア。
野村先生が作成されたCORDT3UをWindowsに移植したものです。
補正のアルゴリズムについてはM.Nomura, “Design and performance of a multi-element
SSD for fluorescent XAFS”, KEK Report 98-4 (1998)を参照して下さい。
BL・装置制御ソフトウェア(STARSクライアント)
PFのビームラインでは主にSTARSを利用したメッセージの送受信によってビームラインや測定器を制御しています。
基本的なソフトウェアはSTARSのWebサイトに掲載してありますが、ここではXAFSビームライン独自で使用しているクライアントを紹介します。
使用方法などに制約がありますので実行ファイルをご希望の方は仁谷までお問い合わせください。
- DCMクライアント
主に神津精機製のカム駆動型二結晶分光器(1軸(θ)駆動もしくは2軸(θ+Z)駆動タイプ)を簡単に制御するためのクラインアント
モーターコントローラ(ツジ電子PMシリーズ)と主軸ロータリーエンコーダ(ハイデンハイン製)が接続されていることを想定しています
機能:角度もしくはエネルギーを指定しての分光器駆動、フィードバック制御あり
コマンド例:DCM.Energy SetValue 8000 →8000eVのブラッグ角にエンコーダフィードバック制御で移動 - SLITクライアント
4象限、2象限の電動スリットを簡単に制御するためのクライアント
モーターコントローラ(ツジ電子PMシリーズ)が接続されていることを想定しています
機能:開口サイズ制御、開口値を保ったままの平行移動など
コマンド例:SLIT.Height SetValue 1.0 →スリットの縦開口を1.0mmに変更
SLIT.Width.Center SetValue -1.5 →スリットの横位置を開口サイズを変えずに-1.5mmに移動 - SysloggerPlus
STARSのSysloggerにデータベース接続機能を追加したもの
データベースには時系列データベースのInfluxDBを使用します
STARSのログを従来のローカルファイルに書き込むと同時に時系列データベースにタグ付きで書き込みます
Grafanaなどのデータ可視化ソフトウェアを利用することでリアルタイムでビームラインの状況を把握できます